11月12日のベートーヴェンの音楽に励まされて〜が終了して、初めて自分に合格サインを出したと父に話しました。コンサートの2週間前に練習していて、わたしを支え温めてきたベートーヴエンソナタ、弾き甲斐のある作品の解釈をなにかうまくいくような気がしました。コンサート、うまくいくと感じて楽しくなってきました。

2011年以来持病に透析や移植の話しが出てから、みなさまにはご心配ばかりかけてきました。
最近、お医者様より「寛解」(つまり、数値が悪くてもこのままいけるのではとのこと)の言葉をいただきました。いい加減に病気とさよならしたい、コンサートで「復活宣言」でもして、けじめをつけたいと考えた。「わたしは大丈夫」と自分に言い聞かせたい一心です。オペラシテイーリサイタルのチラシが印刷直前に「復活」というキャッチコピーを入れた。そろそろ報告として。。。。


世界中にポッブス音楽に走る傾向の中、純クラシック音楽のベートーヴェンをこんなにも喜んでいただけこと、本当にすごいことだと改めて思いました。舞台で演奏していて、みなさん、必死にベートーヴェンを理解した空気がわたしにもわかって、さらに音楽をよいものにしょうとさせてくれました。結論として確信したのは、ジャンル関係なくいい音楽であればだれでも受け取れる、ということです。音楽の力、芸術はどこまでも深くて無限の可能性があるということです。残念なのはリサイタルホールは紀尾井ホールや浜離宮朝日ホールを超えらないことです。

14日。コンサート終了して2日目、完全ダウンです。朝からセラピストによる数時間のセラピー、いまようやく起きれました。全身痛いです。このハイ状態からいかにクールダウンできるか、時間とともに消えていてのを待つしかないでしょう。

15日。コンサートから3日が経ちました、この三日間はなにをしていたのでしょうか。普通コンサートの三日前はいろいろできる時間でたくさんこなせるのに。
山に向かってゆっくり上がって、そして下山はあっという間に。つまり、テンションをゆっくりあげて、クールダウンは早く、という訳にはいかずのようです。昨日は撮っていただいた12日コンサートのビデオを届けてくれたので、一回見ながら、検証しました。結論、ライブは最高だろうが、CDにするには撮り直しね、とのこと。

そこで、登山家は登るだけが目的ではなく、下山で命を落とすケースが多いと。そして、下山後に日程をいっぱい入れて次の目標を持つ、との話しを聞かされました。いいタイミングでいい話しを聞けたなあ、ここでまた救われたのかもしれない。有り難い。(安全に下山するまでは登山ともいう)

さて、次の目標、前へ、前へ。
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